鏧子(けいす)の作業工程

鏧子(けいす)について
鏧子(けいす)は、黄銅という一枚の四角い厚板を昔ながらの鎚起技法により、底部は薄く、縁の方へ行くに従い厚くなるように、少しづつ丁寧に鍛いて伸ばしていきます。 地金が固くなれば、火にかけ焼きなましてから、また鍛いていきます。 この作業を何度も繰り返し造り上げていきます。 そして形が出来上がりましたら、ゆったりと力強く余韻が鳴り響くように音入れをします。 そして最後に、特殊な液に漬け煮沸することにより、地金全体に発色させ、その上から漆を塗り、焼き付けて着色をします。   毎日、柔らかいきれいな布で拭いていただければ、日にちが増すごとに良い色になって参ります。 また鏧子(けいす)を鳴らされる際にも、たたく箇所を少しずつずらしながら、まんべんなくたたいていただけましたら、より一層永くご使用いただけます。 大事にお使いくださいますればこの上なく幸甚に存じます。 合掌
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